また地震があったねぇ〜。
宮城の人はホンマに災難やで。
オレは小6の時に阪神淡路大震災を体験しとる。
っつってもガキやったからな〜んの苦労もなく只授業が無くなっただけやった。
ほんでも38歳の今になっても、ちっちゃい揺れで身体がビクつく。
2年ほど前に神戸で地震があって震度は3やった。
オレは寝てたんやけど飛び起きて横で寝ていたアグの上に覆いかぶさりアグを守ろうとした。
昨日の夜、
「また地震が来たらおれが覆いかぶさって守らなアカンやねぇ〜か〜 笑笑」
とアグに言うとアグは、
「ケンちゃんが強いんは震度3までや思うわ。4から先は腰に抱きついてきて助けてくれぇ〜言うのが想像できる。笑笑」
やって💢。
プンスカプンやけどそれを聞いてオレは親父を思い出した。
俺の親父は典型的な昭和の頑固親父で厳しいしつけ、鉄拳制裁も当たり前の厳格な親父だったが阪神淡路大震災が起きた瞬間、オカンの腰に巻き絡みついて
「ひょえ〜〜〜〜〜、助けてくれぇ〜〜〜〜!!!」
と1人喚き散らしていたらしい・・・・。
逆に普段は物静かで親父に怒られてばかり、ビクビクしていたオカンはまだ揺れも収まらない内にガラスが割れた台所、棚が倒れてくる通路を迷うことなく突き進み、俺たちが眠る子供部屋を目指し足を切りながら助けに来た。
親父さえ絡みつかなければもう少し早く助けにこれたという。
20年前、親父は言っていた。
「オレはいつ死んでもかまわんような後悔のない人生を歩いてきた。もう明日死んでもソレは運命や。なんも怖ない!」
そんな親父は10年前にタバコを辞め、コロナの今はオカンと二人暮らしなのに家の中でもマスクをつけているという・・・・。
そんなクソビビリな癖にボーリング友達に誘われるとヒョイヒョイ出掛けていくらしい。
オカンが、
「お父さん、今は自粛期間やねんからちょっと我慢しぃ〜。」
と注意したらしい。
するとなんと親父は、
「初めて出来た友達やのに・・・・・。」
とスネたらしい。
おれは幼少期、いったい何者にボコボコにしばかれていたのだろうか・・・・・・・・・。
おわり