今日はね、なんか沖縄のバッチャンとお茶した。
庭でノンビリ煙草を吸っとったらバッチャンが来て、
「一緒に休憩してしてええ?」
って横に座ってきた。
オレ
「どうぞ、え〜ですよ〜。」
バッチャンは自分が持っとった茶を出して呑んどった。
天気がえ〜事だけをお互いに言い合った後は無言の二人。
なんとなく取ってつけたように無駄な話をしたくなくて、俺も話を振る事もなく、目が合ったらニッコリするだけで二人でボォ〜っと田んぼを見とるだけやった。
数分してバッチャンが、
「電気屋さんにさぁ〜、壊れた冷蔵庫と洗濯機を取りにきてもらいたいんだけどさぁ〜、電気屋さんの番号しっと〜ね?」
オレ、
「お〜、ちと待ってな。」
オレはスマホで名護の電気屋さんの番号を調べて婆ちゃんに教えてあげた。
でも街の電気屋さんなんかが新しいのを買いもしない人の不要な電化製品を持ってってくれるとか神戸では考えられんかったからバッチャンに、
「電気屋さんの番号は合っとる思うけど持ってってくれるかは分からんよ。リサイクルショップとの方がえ〜んじゃない?調べようか?」
婆ちゃん
「電気屋さんがぁ持っていってくれるよぉ〜。」
俺、
「ふ〜ん、ならえ〜けど。今から電気屋さんに持って行ってくれるか確認の電話してみたら?オレが話を聞いてみたろうか?」
婆ちゃん
「後でするからえ〜よ。」
オレ
「へぇ、ほなまぁ・・・ええか」
そっからまた5分くらい二人共無言で、俺はコーヒーと煙草を、バッチャンは茶をシバいとった。
茶を飲み終わったバッチャンは、
「じゃあ、ごちそ〜さん」
っと言って帰っていった。
俺、なんもご馳走してないけど・・・。
でもなんかバッチャンは電気屋の番号を聞きたくて俺の横に座ったって感じはせんかった。
(分からんけどね。)
用もなく、話も殆どせずに、なんとなく一緒の空間に居るだけ。
こんな事、神戸じゃもう無くなったよなぁ〜。
自分が子供の頃、夏とか公園で遊んどって疲れた時にベンチに座って休憩しとったら知らんバッチャンが隣に来て、
「元気ねぇ〜。帽子をかぶらんといかんよぉ〜」
とか言いながら飴ちゃんとかくれたの思い出したなぁ。
オレもあと20年すれば、ジッチャンの仲間入りなんやなぁ。
ヤバい、もっと遊びたいやなぁ〜〜。
切ない事実は現実や。
受け止めつつ、良い人生を!

終わり